原油高はこの夏がピークらしいが、高いからどうのこうのというよりも、地球温暖化問題というかエコの観点で、クルマやバイクを持つこと、それも実用というよりも趣味性が高い乗り物を保有することに、風当たりが強くなっているのは確かだ。
しかし、それをいったら、ありとあらゆる嗜好品を控えることになり、経済全体が冷え込みかねないし、勤労意欲を減ずることにつながってしまう恐れだってある。いまやホントに人間はパンのみに生きるにあらずで、人生の目的を達するという主軸と平行して、ある程度のサープラスというか、前向きな無駄がスパイスとして必要だ。
確かにクルマやバイク以外にも、趣味は持てると思うけれど、(仕事に前のめりになっている人に限ってというわけでもないが)人間ははかりしれないパワーやスピードには理屈抜きに酔えるものだと思う。別に公道で300キロ出そうという話ではなくて、自分だけの空間を保ちながら高速で移動できるツールは、そもそも人類の夢の結晶だし、だからこそ60キロしか出さなくたって、十分心は高揚するのである。
エコを考えるのは大事なことだが、何でもかんでも規制すればいいというものではないし、いたずらに何かを目の敵にするのもヒステリックすぎる。バランスをとって、全体最適を考えていくべきだろう。
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